いまから45年前の1981年8月、北海道室蘭市のとある病院で、のちに運命的な出会いをする二人の女の子があいついで誕生した。

 8月8日に生まれた子は飯田圭織、その2日後の8月10日に生まれた子は安倍なつみという。同じ新生児室に入っていたはずの二人が、後年、紆余曲折の末にそろってアイドルグループ・モーニング娘。の結成に参加することになろうとは、もちろん、このとき誰も知るよしはなかった。

 成長するにしたがい歌手に憧れるようになったのは二人とも共通する。飯田は音楽好きの父親から色々な歌手の曲を聴かされるなかで、松田聖子や中山美穂に憧れた。また、小学校のころは女性デュオ・Winkが人気で、安倍も飯田もよく真似して歌いながら踊っていたという。

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中学時代にいじめにあった安倍

 安倍が真剣に歌手になろうと考え始めたのは中学時代。きっかけの一つは学校でいじめにあったことだ。毎日のようにいじめられ、ついには死のうと考えるほど追い詰められた。だがそのとき、ラジオからJUDY AND MARYの曲「小さな頃から」が流れてきて、その歌詞に出てくる「ひとりじゃない」というフレーズから自分はけっしてひとりじゃないと気づくと、思いとどまれたという(ASAYAN『モーニング娘。 5+3-1』宝島社、1999年)。

現在45歳になった安倍なつみ(本人インスタグラムより)

 それからというもの安倍は堂々と学校に行けるようになり、部活などを通じて友達も少しずつ増やしていった。同時に、自分もJUDY AND MARYのようにたくさんの人を歌で元気づけたり、感動を与えたりしたいと思い、歌手になろうと決心する。

 ちょうどテレビ東京系のオーディション番組『ASAYAN』が始まったころで、安倍は当時からオーディションを受けたかったが、母親には高校に入ってからと言われていた。