安倍の本格復帰は…

 安倍のほうも、もともと生真面目で完璧を求めてしまう性格だけに、子育てを始めてからというもの、「きょうはこれをやる」と決めたことが達成できないとイライラしていたという。しかし、それが子供に悪影響をおよぼすことに気づくと、できなければ「まあいっか」「なんとかなるよね」と思うようにして、妥協を覚えたという。

 安倍は2021年にはハリウッド発のアニメ映画『パウ・パトロール ザ・ムービー』で日本語吹き替えに初挑戦し、久々に仕事に復帰した。

 だが、当時のインタビューで今後の仕事について問われると、《まだまだ子どもたちの傍にいてあげたいし、子育てはわたしがやりたいことのひとつではありますし、なのでまだまだ、そこを中心としてやれる範囲の仕事をしていきたいです》と答え、本格的な復帰はまだ先だとほのめかした(「vois」2021年8月27日配信)。

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安倍なつみのインスタグラムより

「これがしたい」と決めず、それを楽しむように

 ただ、それと同時に《表現すること、伝えることは、好きなんです。自分でも観て感動して、心動かされることが好きなので、この先面白いことができたらなあと、それが何かはわからないのですが、自分でも楽しみに待っているところもあるんです。/なので、何事も「これがしたい」とは決めないんです》とも話している(同上)。

 思えば、安倍の人生は、もともとソロアーティストを志望しながら、アイドルグループの結成に参加し、さらにはセンターを務めたりと、まさに意外な出来事の連続だった。本人もそのたびに戸惑いつつも、しだいにそれを楽しむようになっていった。

奇跡のような二人の関係

 モーニング娘。を卒業後、舞台出演に没頭していたころには《自分の根本は『お客さんを驚かせたい』んですよ。だから、前から『なっち』や『アイドル』というイメージを壊したいっていう気持ちはありました》と語っているほどだ(『週刊プレイボーイ』前掲号)。

2019年、メジャーデビュー20周年を記念して集まったモーニング娘。結成時のメンバー(飯田圭織のオフィシャルブログ「飯田圭織のいいかおり」より)

 そもそも安倍が、自分と同時期に同じ場所で産声を上げた飯田と巡り巡ってモーニング娘。で一緒になったことからして意外というか、奇跡に近い。そんな二人がいつか、新たな驚きをもって表舞台に戻ってくる日を楽しみにしながら、気長に待ちたい。

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