かつて政財界や芸能界のタブーに切り込み、一時代を築いた雑誌『噂の眞相』。小林よしのり氏の『ゴーマニズム宣言』などでは「おどろおどろしい悪の巣窟」のように描かれた同誌の編集部だが、実際の内部事情はまったく異なるものだった――。

 新刊『スキャンダル雑誌の作り方 「噂の眞相」人名録』(講談社)より、著者で同雑誌連載陣であった佐高信氏と中森明夫氏の対談を一部抜粋してお届けする。(全2回の1回目)

写真はイメージ ©getty

◆◆◆

ADVERTISEMENT

ナンシー関、小田嶋隆、高橋春男 天に召された『噂眞』同窓生

中森 1979年創刊の月刊誌『噂の眞相』が休刊したのは、2004年4月号です。佐高さんも僕も『噂の眞相』の長期連載執筆陣でした。佐高さんは「タレント文化人筆刀両断!」で、政治家も作家もテレビタレントも容赦なく毎月ぶった斬る。僕は「月刊ナカモリ効果」を連載していた。『噂眞』休刊から20年以上が経過し、当時の連載執筆陣の中には物故者になってしまった書き手もいます。

佐高 ナンシー関は『噂眞』休刊の2年前に39歳の若さで逝ってしまった。

中森 小田嶋隆は2022年6月に死去し、高橋春男は2024年1月に死去しました。小田嶋はアルコール依存症だったことを告白していますが、彼なんて65歳の若さで死んでいます。

佐高 小田嶋は中森さんとあまり歳が変わらないんじゃないですか。

中森 彼は1956年11月生まれなので、僕より3年ちょっと歳上です。いずれにせよ、死ぬには早すぎる。『噂眞』連載組としては、80歳を超えてもいまだ現役の佐高さんにますますがんばってもらわないと。

 昔はいろんな人が『噂眞』で健筆を振るっていたんですよね。田原総一朗さんはもちろん、猪瀬直樹さんなんて『噂眞』創刊号(79年4月号)からの執筆者です。