――撮影現場の雰囲気はどのような感じでしたか?

森崎 すごく良かったです。ハリウッドなので豪華ですし、世界興行ってこういうことなんだなと思いましたね。時間が来たら「じゃっ」て帰っていく人もいて、スタッフがスケジュールを組み直すみたいなことも起きていましたけど、基本的にはゆったりと、いいものを作ろうという感じでした。

――初めての経験も多かったですか?

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森崎 めちゃくちゃ多かったです。撮影時にはモーションキャプチャーを取り入れていましたが、当時はまだその技術がそんなに使われていなかったと思うんですよね。なので、すでに最先端の技術を駆使しながらも、さらに最先端を目指すために、技術を開発しながら撮影するような感じでした。

 現場にずらっとパソコンが並んでいて、あとで編集するわけじゃなくてその場でエンジニアのスタッフが作り上げていっていたんですよ。なので、CGを処理するパソコンが落ちたから起動待ちで撮影が止まるなんてこともありました。

©深野未季/文藝春秋

「俺はガンダムで行く」が生まれた背景とは

――スティーブン・スピルバーグ監督はどのような方でしたか?

森崎 監督は「僕はみんなのおじいちゃんだと思って」と仰っていて、出演者のことも家族のように思ってくれていましたね。あまり厳しく指導されたこともなくて、とにかく優しかったです。僕らが緊張しているのが分かっているからだと思うんですが、本当に丁寧にどうすればいいかを言ってくださいました。僕らと同じ目線に立つことで緊張を和らげて、役者の良さが出るように引き出してくださったんだなと思います。すごく素敵な方でした。

『レディ・プレイヤー1』スピルバーグ監督とのツーショット(写真=本人提供)

――撮影中に監督とした会話で印象に残っている言葉はありますか?

森崎 撮影中ではないんですが、クランクアップの日に「ウィンに出会えて本当によかった、またセットで会おうね」と面と向かって言ってくれました。

『レディ・プレイヤー1』出演後は「ハリウッド作品に出たなら、何でもできるでしょ」と見られるので、プレッシャーもすごかったですけどね。でも、監督の顔に泥を塗らないように頑張らなきゃいけないな、と今でも思っています。

©深野未季/文藝春秋

――大きな作品に出るとその分、背負うものも出てくるんですね。『レディ・プレイヤー1』では「俺はガンダムで行く」というセリフが注目されましたが、このセリフが生まれた背景をお聞きしたいです。