――仕事に対するスタンスにも変化がありましたか?

森崎 「俺はこの業界でやっていける」という自信をもらえて、自分で自分を認められるようにはなりましたね。そこから作品や芝居との向き合い方や、努力の仕方が明確に見えてきた感じがします。芸能活動を始めた頃は、ぼんやりと「売れたらいいな」と思っていたんですが、「絶対に売れてやる」という気持ちに変わりました。

――『レディ・プレイヤー1』に出演したことで、お仕事が増えたかと思うのですが、ご家族からはどのような反応がありましたか?

ADVERTISEMENT

森崎 家族からはいまだに「仕事順調なの? 大丈夫?」って言われますね。いま両親はミャンマーに住んでいるんですが、日本の情報が遅れて入ってくるので、僕が今何をしてるか分からないんですよ。なので、家族内のギャグとして「スーパー行くお金はあるから。家賃も払えてるから大丈夫だよ」と言ってます(笑)。

『レディ・プレイヤー1』レッドカーペットにて(写真=本人提供)

成長できた『本気のしるし』、『SPY×FAMILY』ミュージカルも…

――先ほど、「スティーブン・スピルバーグ監督の顔に泥を塗らないように頑張らなきゃいけない」と仰っていましたが、その後の出演作で成長できたなと感じた作品はありますか?

森崎 深田晃司監督『本気のしるし』というドラマ(※後に映画化)に出演したのは大きかったです。あの作品を経てから、いろんな映像作品の見方が変わりました。台本に「……」って書かれているセリフの間の取り方が、なんとなく体で分かるようになったというか。

©深野未季/文藝春秋

――秋には『SPY×FAMILY 2 爆弾犬篇&豪華客船篇』でロイド・フォージャー役を続投されますよね。ミュージカルだと映像とは違って、お客さんが目の前にいる状態で演技をすることになりますが、そこでの難しさはありますか?

森崎 ミュージカルとか舞台は止まらないので、入ったらやりきるしかないんですよね。怖さと面白さが詰まっていて、毎回映像とは違う疲れ方をしますね。

――目の前にいるお客さんがリアクションをするじゃないですか。今日はみんな笑ってくれるなとか、今日は少し静かだなとかも演じていて感じますか?

森崎 そうですね。それによってセリフの間も変わりますからね。『SPY×FAMILY』だと僕がツッコミなので、アーニャがボケて、僕がツッコんだ後にどうウケるかで、次のその笑いの間も変わってくるんで。僕なりの感覚で、いろいろと試してみて、「この間だとめっちゃ笑ってくれる、よし!」みたいなことを日々感じています。

次の記事に続く 「あなたの一言でミャンマー人全体が決めつけられるよ」息子を入管に連れて行った母の真意は…10歳で来日した森崎ウィン(36)が日本国籍を取得するまでの“長い葛藤”

記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。