「吐きながら会場に行きました」妊活しながらFP1級の勉強をして…
――しかも瀬戸さんはその時期、妊活もされていたんですよね。
瀬戸 はい。1級を目指し始めた頃、私はもう40歳手前だったので「いつ1級に合格できるかわからないな」と思ったんです。資格を優先しているうちに年齢を重ねて、もし妊娠できなかったら後悔するかもしれない。
だったら「お腹の中に赤ちゃんがいても勉強はできるでしょ」と思って。未知の世界でしたが、自分にやる気さえあれば、なんとか両立できるんじゃないかと挑戦しました。
――その両立はものすごく大変そうです。
瀬戸 つわりが一番ひどい時期と試験日が重なったことがあって。もう吐きながら会場に行きました。エレベーターでも壁にもたれながら「うう……」みたいな状態で(笑)。
試験中も3回くらいトイレに行きました。さすがにその回は落ちましたね(苦笑)。3回目の不合格が、そのつわりのときです。
「『舐められたくない』という気持ちがあった」FP1級を諦めなかった理由
――そして4回目でついにFP1級に合格した。
瀬戸 妊娠7カ月くらいで学科試験に合格しました。でも、それで終わりじゃないんですよ。そのあと出産したんですけど、新生児を育てている時期に、今度は実技試験が待っていたんです。それにも合格しないと、完全な1級合格にはならないので。そこが一番大変でした。
その時期はずっと産後ケアホテルに泊まって勉強していました。誰かにサポートしてもらわないと、とても無理だったので。授乳など必要なタイミングでは赤ちゃんを部屋に連れてきてもらって、それ以外は預かってもらう。
夜も2時間預けて、2時間勉強して、また2時間後に授乳して、と、ずっと細切れ睡眠をしていました。
――それでも、よく1級を諦めませんでしたね。
瀬戸 絶対に受かると決めていたので。私はグラビア出身で、基本的にはずっと芸能活動をやってきたじゃないですか。その後に事業も始めましたけど、出発点はグラビアだったので「舐められたくない」という気持ちがあったんです。
それに本当は大学にも行きたかったという思いもありました。もし普通に勉強を続けられていたら、それなりの大学に進んで、両親にも自慢に思ってもらえたんじゃないかって。
自分では、それくらいのポテンシャルはあったと思っているんです。でも芸能の道を選んだことで進学できず、その後悔がずっと残っていました。
だから、大人になってからでも何か「形」として残るものが欲しかったんです。それが私にとってはFP1級だったんです。




