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島国は侵攻されたときの「アレルギー反応がえぐい」
――そんな日本が、世界の覇権を握っていたモンゴルに対して、あれほど戦えたのはなぜだと思いますか。
今村 やっぱり島国って、侵攻されたときのアレルギー度合いがちょっと強いんじゃないかなと思うんですよね。
大陸の国はもともと国境がつながっているから、往来も交易もあって文化の行き来もある。
でも島国は、敵から攻撃を受けたときのアレルギー反応がえぐい。イギリスもそうで、ドイツに空襲を受けたときの抵抗が凄まじいでしょう。
本土防衛になると、いきなり本気度合いがバッと上がる。
それは武士だけじゃなくて、国民も含めてそうで、作中でも農民のような人たちが炊き出しをして戦場を支えています。
「元軍」にモンゴル人はほとんどいなかった
――「元軍」と一口に言いますが、実はモンゴル人がほとんどいないというのも驚きでした。
今村 おかしな話ですが、元軍の中にモンゴル人は多分100人ぐらいしかいなくて。指揮官の何人かと下士官だけがモンゴル人で、あとは今で言う中国人と韓国人、上海あたりの江南地域の人と高麗の人が主体です。
迎え打つのは日本人がいて、「何のために戦っているんやろ」って、互いにふっと我に返る瞬間があるはずだなとも思いましたね。
※本記事は「文藝春秋PLUS」で配信した今村翔吾さんのインタビューを、文庫刊行にあわせて再構成したものです。
