『CanCam』の人気モデルとして一世を風靡し、現在はシングルマザーとして2人の娘を育てる西山茉希(40)。華やかな経歴の裏で、彼女が経験したワンオペ育児の現実は、想像をはるかに超えるものだった。

 西山茉希さん ©深野未季/文藝春秋

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「お母さんってなんでこんなに孤独を感じる生活なんだろう」

 西山は10代の頃から結婚・出産への思いが強く、子どもを授かったときには「心が安心して着地した」と感じたという。しかし、理想と現実の落差はすぐに訪れた。

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「お母さんってなんでこんなに孤独を感じる生活なんだろう、と思うようになったんです」と西山は語る。「誰からも見られないところで、無償の、お給料も出ない生活をしていると、自分だけ世の中から置いていかれている気持ちになる」。

 外に子どもを連れていっても「すいません」、預けるにしても「すいません」、子どもに対しても「ごめんね」ばかり。自分が承認されることも、褒められることもない日々。「母年齢だってゼロ歳スタートなのに、頑張っていることを自分の中で褒めてあげることもできなくて、必死だよという感情だけがどんどん溜まっていく」と振り返る。

 

突然の事務所倒産…「娘たちの生活費を守るため」バイト生活

 そんな経験から、西山は「これからパパになる男性の友人には、ママを守ることに集中してほしい」と伝えるようにしているという。「ママが子どもを守るためには、まずはママを守らないと、守りたいものが守れなくなっちゃう」。

 さらに、事務所の突然の倒産という試練も重なった。『CanCam』の表紙を飾っていた西山は、娘たちの生活費を守るため、ラッシュの時間に電車に乗り、職場の水やりからトイレ掃除まで、アルバイトで家計を支えた。「300円のおもちゃ付きのお菓子はだめって言っている自分より、その300円分稼ぐ自分でいたいと思った」。そこにプライドはいらない、と。

 どれほど過酷な状況でも折れなかった西山が、育児の孤独や離婚、事務所倒産を経て今どう生きているのか。インタビュー本編で詳しく語られている。

〈つづく〉

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