結婚して新しい生活を始めた時も、子どもが生まれた時も、その成長を見守る時も、事件が完全に頭から消えず、自分を責める必要があるのかさえ分からない状態に亜希子さんは苦しんできたのだ。事件が未解決であるために……。
「今回に限って、顔を出す方向でいきたいと思います」
先月、私たちは亜希子さんからメッセージを受けた。
「主人にも相談しました。色々と話して、今回に限って、顔を出す方向でいきたいと思います」
今回の番組で、亜希子さんは初めてテレビカメラの前でインタビューに応じることを決意した、というものだった。犯行動機や犯人像が未だに明らかになってない状況を受け、自分の顔を見て何かを思い出してもらうなどすれば、少しでも事件解決に繋がるきっかけになるかもしれない。その自分の覚悟が伝わってほしいからだという。
今回の「未解決事件」では事件から30年を迎える亜希子さんの思いを伝えている。是非ご覧いただきたい。
取材の最後、私たちは30年逃亡を続けている犯人に対して、亜希子さんが今、どんな思いを抱いているのか尋ねた。
「逃げてないで、早く自首してほしいっていうのは、もちろん思います。でも、とにかく理由を聞きたいですね。なんでこんなことをしたのか。なんでうちじゃなきゃいけなかったのか。なんで順子じゃなければいけなかったのか」
警視庁はこれまで延べ12万人以上の捜査員を投入し、現在も捜査を続けている。
情報提供は亀有警察署の捜査本部(03-3607-0110)で受け付けている。
9月11日NHK総合で放送の「未解決事件」では事件から30年の遺族の思いとともに、独自に入手した警察の内部資料と新証言から知られざる捜査の内幕に迫る。
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