おさむ 話を聞いてて思うのは、値段がいちばん短い自己紹介になってますよね。「60分20万円」って数字を見た瞬間に、「どんな子なんだろう」って思っちゃう。値札が、そのまま広告なんですね。
るるたん そうなんです。ただ、正直に言うと、これが誰にでもできる必勝法かというと、それは違って。土台にSNSと同人と、会えるっていう現場の全部があるから成立してるだけなんです。
「稼ぐ仕事」と「広告の仕事」
おさむ ここから、20万円の「土台」の話を聞きます。今のるるたんって、風俗もやって、同人もやって、写真集も撮影会も、YouTubeやTikTokもやってるでしょう。外から見ると手当たり次第に見えなくもない。
るるたん ですよね(笑)。でも、私の中ではすべての活動に狙いというか、意図があります。まず、仕事を「稼ぐ仕事」と「広告の仕事」に分けてるんです。稼ぐ仕事の代表例が風俗と同人のAV。広告の仕事がメディアへの露出系。出版社さんからの写真集とか、人気のYouTuberさんの番組出演とか。あと、撮影会もこっちですね。
おさむ 撮影会は、稼ぐほうじゃないんだ。
るるたん 撮影会って、1日拘束される割に大きな売り上げにはならないんですよ。でも、しっかり集客したりバズらせれば「るるたん」の価値は上がるじゃないですか。ブランディングの設計で、これがすごく大切だと私は思っていて。
おさむ その「広告の仕事」で言うと、大人のオモチャを出してドン・キホーテに並んだりもしてるじゃないですか。あれって儲かるんですか。
るるたん 私の利益はほとんどないです。自分で作って売れば、利益はもっと大きい。でも、それだとドンキの棚には置いてもらえない。メーカーさんの流通網と看板がないと、あの場所では売れないので。
お金にならない露出で「るるたん」の価値を上げていく
おさむ えっ、これだけ稼ぐ人が、利益ゼロの仕事もやるの?
るるたん 私、事務所にも所属してないし、セクシー女優でもグラビアアイドルでもない、曖昧な立場じゃないですか。だからこそドンキに自分の商品が並ぶこと自体が“名刺”なんです。商品が店頭に並んだ時点で、利益ゼロでも十分メリットがある。
おさむ ……利益ではなく、「るるたん」という存在の格を上げるための投資なんだ。
るるたん そうです。「お金にならない露出で付加価値を積み立てていく」ことって、すごく大切だと思っていて。そうやって「るるたん」の価値が上がるから、最後に自分で脱ぐところでちゃんとお金になる。
おさむ 稼がない仕事で価値を積んで、稼ぐ仕事で回収する。「名刺」と「商品」をはっきり分けてるんだ。僕のいた世界にも、まったく同じ構造があるな。CMのキャスティングをする人って、何を見てると思います? 意外と新聞のインタビューなんですよ。
るるたん ほうほう。
おさむ 新聞のインタビューって、雑誌と違ってギャラが0円だったりするんです。でも、世の中の社長さんたちが思いのほか読んでいて、載れば銀行の信頼にもなる。キャスティングの人が「この人、いいじゃん」って見てたりもする。だから、仕事のすべてを費用対効果で考えちゃいけない。誰かが見てて、何かにつながる。
るるたん そうですね。まさに、それなんです。
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