自主制作した「同人セクシービデオ」の売上や、SNSの活動などで年5億円近くを稼ぐるるたん。今も現役風俗嬢である彼女が語る、仕事で壊れないための思考法とは。さらに、親に風俗がバレた夜、彼女がとった意外な行動も……。鈴木おさむとの対談をまとめた『欲望のKPI』(扶桑社)より、抜粋して紹介する。(全4本の2本目)
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「やりたくないオプション」で病まないために
鈴木おさむ(以下、おさむ) ここまで「稼ぐ仕組み」を聞いてきました。でも、回し続けるには、自分が壊れないことが大前提ですよね。そもそも、人ってどういうときに「病む」とるるたんは思いますか。
るるたん 私的には、「本当はやりたくなかったことをやってしまったとき」と「人に消費されすぎた感覚になったとき」に病むと思っていて。この業界で働いてると、周りからクロージングされる瞬間が多いんですよ。予約が入らない、どうしようってなったときに、お店の人に「写メ日記で顔出ししたら?」「撮影オプション解禁したら?」って勧められる。本当は自分で熟考すべきことを、流されて解禁してしまう。気づいたら嫌なことばっかりやってる状態になって崩れていく。
おさむ 断れずに、少しずつ自分の線を越えさせられていく。
るるたん お店からしたら、考えさせないほうが売り上げは上がる。だからお店も間違ってない。できるだけ安全に稼ぎたい女の子と、できるだけ収益を上げたいお店。正義って、時々ぶつかるじゃないですか。私、マイケル・サンデルの『これからの「正義」の話をしよう』という本が大好きで。「正義は一つじゃない、人の立ち位置によって変わる」って話なんです。お店にはお店の正義があるし、女の子には女の子の正義がある。どっちかを悪者にして考え始めると、絶対に苦しくなる。「正義がぶつかってるだけなんだ」って理解すると、楽になる。
おさむ これ、そのへんの会社で起きてる話でもあるよね。上司に「これもできる?」「ついでにこれも」って言われて、断れないまま引き受け続けてたら、ある日ポキッと折れる。
るるたん だから私は、相談に来た子に「なんで働くのか、ちゃんと言語化しておこうよ」って言うんです。「結婚したい」が目標なら、撮影オプションは絶対やらないほうがいい。その軸さえあれば、人は消費されすぎないので。
