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楽しい日常が伝わってくる写真でもあり、家庭内暴力を働くような男にも見えなかった。
他には、坂本が少年時代の写真があった。
少年野球チームで撮ったもので、何かの大会で優勝したのだろうか、その少年たちも誇らしげな顔をしていた。
暮らしていた長屋は、貧しさを感じる作りではあったが、写真からは幸せな過去が存分に伝わってきたのだった。
犯人はその後…
私は前橋地裁で開かれた公判で、坂本本人を見た。マネキンのような白い肌をしていて、血の通っている雰囲気が無かった。
その姿は、家で見た写真の人物とは、まったくの別人であり、ここまで人間は変わるものなのかと驚いたのだった。
裁判で坂本には死刑判決が下され、2008年に刑が執行され、刑場の露と消えた。
この事件には後日談があり、2014年、坂本の父親が、食事を作らなかった妻に腹を立てて顔を踏みつけ殺すという事件を起こした。
