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交差点でプロポーズ
1986年6月26日、学習院大学近くの交差点で秋篠宮さまは、紀子さまにプロポーズした。初めて出会ってからわずか、一年余のことだった。
そして、1990年6月29日、二人は結婚し、秋篠宮家を創立した。このとき、24歳だった秋篠宮さまは英国留学直後で、紀子さまは大学院生だった。
結婚式当日の朝、紀子さまと家族は、学習院共同住宅にある自宅から階段で屋外に降りてきた。紀子さまはピンクのワンピース姿で、同じ色の帽子、胸には真珠のネックレスが輝いていた。宮内庁からの迎えの車に乗り込む紀子さまを、父親の学習院大学名誉教授、川嶋辰彦さん(故人)らが温かく見送った。
結婚前には「その瞬間の気持ちを大切にし、そのときに何か伝える言葉があれば」と、語っていた辰彦さんだったが、紀子さまの手を握り、なかなかその手を放すことはなかった。
空前の“紀子さまフィーバー”
婚約会見から結婚後にかけて、空前の「紀子さまフィーバー」が、全国各地で巻き起こった。
《婚約が決まってから、紀子さん人気はアイドル、いやそれ以上の国民的レベルに広がった。行く先々でカメラの放列が敷かれ、あのはにかむような紀子スマイルがますます恥じ入りそうにこぼれると、それがまた「カワイイーッ」となるのであった》
結婚直後、「毎日グラフ臨時増刊 おめでとう礼宮・紀子さま」(1990年7月発行)は、このように綴った。さらには美容室で、髪をセットしてもらう様子や演奏会に家族で訪れた時の紀子さまのプライベート写真などが掲載されている。紀子さまは、どこへ行っても、過剰ともいえるマスコミ取材を受け、大勢の市民たちに取り囲まれた。

