「3LDKのプリンセス」と呼ばれて
それは、当時は珍しかった学生同士の恋愛結婚であったことや、学習院のアパートに家族で暮らしていたという親しみやすさが背景としてあるだろう。「3LDKのプリンセス」と呼ばれた紀子さまは、キャンパスで芽生えたラブストーリーの主人公として、日本中から熱い視線を浴びていた。
その一方で、ご結婚によって紀子さまの生活は一変した。一躍時の人となり、一人で街を出歩くことはかなわなくなった。
「都心の書店で、書棚から自由に本を取り出して読んでみたい」
結婚から1年ほど経った頃に紀子さまがそう希望したことがあったと、ある関係者が教えてくれた。車で移動される際には、窓越しに街の様子を注意深く眺めていたという。
「結婚していなければ、しんどかったでしょうね」
皇室に嫁ぐという大きな変化を受け入れた紀子さまだが、秋篠宮さまにとってその結婚は、どのようなものだったのか。
「(秋篠宮さまは)将来、幸せな結婚ができるのかということも、大きな心配事だったように思います」
秋篠宮さまをよく知る赤木攻・大阪外国語大学名誉教授はこのように語ったことがある。筆者のインタビューに対し「結婚していなければ、しんどかったでしょうね」と振り返り、こう語った。
「でも家庭をもち、一人じゃなく二人になった。そして家族が増えた。人生の悩みの一つが解決したことで、落ち着きや余裕が生まれた。お酒の量も減ったしね。お行儀もよくなられた。紀子さまは、とても気さくでユーモアのある方。(略)お父さんの川嶋辰彦先生の留学の関係で小さい頃に米国などで育っているので、考え方が欧米流というか、自由で柔軟です。ご夫妻で意見が違っても、最終的にはお二人でにこやかに『じゃあ、そうしましょう』となることが多い。紀子さまが生涯のパートナーで良かったと思います」(「週刊文春」2025年12月11日号)
紀子さまの人生が再び大きく動くこととなるのは、結婚から16年後のことだ。(つづく)
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