聡子ならこの時どう考えると思う?

3人の「さとこ」=里子(石田ひかり)、沙都子(有村架純)、聡子(姫野花春)。©2026「さとこはいつも」製作委員会

 実はその時、姫野さんはトリプル主演のひとりであることはまだ知らなかった。

「聡子という名前の役であることしか知らなかったんです。でも『映画に出れるんだ、やったー』っていう感じだったんですね。ところが事務所で企画書を渡されてよく読んでみると主演のひとりと分かって、またびっくりしました。これは大変なことになった……と。

 有村架純さんも石田ひかりさんもスクリーンやテレビで見てきた方なので、お会いする前からすごくドキドキしました。実際にお会いすると、お二人ともいつも背筋が伸びて、キラキラしてて、ほんとうに素敵なんです。1日だけ3人一緒の日があったんですけど、その時も『花春ちゃんおはよう』って声をかけてくださって、感激しました」

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釜谷洋史=写真/佐々木翔=スタイリング/秋鹿裕子=ヘアメイク

 撮影の現場では、沖田監督からはどんな指示が?

「あまり細かなことはなかったですね。初日に現場の見学で、沖田監督からお手紙をいただいたんです。『そのままでいいので、楽しく堂々とやってください。大切に撮影期間を過ごしてほしい』というようなことを書いてくださって、その言葉を頼りに撮影に臨んでいました。『聡子ならこの時どう考えると思う?』と、ひとつひとつのシーンごとに監督とたくさんお話しさせていただいて作っていったなっていう感じです。緊張ばかりの毎日でしたけど、沖田監督がずっとニコニコと演技を見てくださったので、とても安心していました」

©2026「さとこはいつも」製作委員会

ひめの・かしゅん 2010年4月21日生まれ、京都府出身。中学2年生でオーディションを経てユマニテに所属。幼少期より歌やギター、ミュージカルなどに親しみ、表現することに強い関心を抱く。本作がオーディションを経ての映像作品初出演となり、トリプル主演のひとりを務める。

INTRODUCTION
初めての恋を持て余す15歳の中学3年生。不倫も仕事もスランプ気味のOL・35歳。子育てが一段落した55歳の主婦。生きてきた時間も道もまるで違う3人の〝さとこ〟たちが、胸に秘めた想いを書き始めたとき、彼女たちの人生が少しずつ交差していく――。穏やかなユーモアとペーソスに定評のある沖田修一監督の新作。
STORY
アレルギー性鼻炎の15歳・中学3年生の聡子(姫野花春)は、耳鼻科で同級生の早瀬(小川冬晴)と遭遇。爽やかな早瀬に、聡子の鼓動は爆上がり。そんなとき国語教師の寺尾(吉田羊)から、文章を書く練習をするよう勧められ……。映画配給会社に勤める35歳の沙都子(有村架純)は上司や後輩と意見が食い違い、不倫相手とも倦怠気味。そんなある日、新入社員・嶋(青木柚)が宣伝部にやってきて……。55歳の里子(石田ひかり)は、大学卒業後すぐ重明(筒井道隆)と結婚。以来続けてきた、3人の息子へのお弁当作りの最終日を迎えたとき、作家になる夢を持っていた自分を思い出し……。
STAFF & CAST
監督・脚本:沖田修一/出演:有村架純、石田ひかり、姫野花春、吉田羊、オダギリジョー、筒井道隆他/2026年/日本/139分/配給:ハピネットファントム・スタジオ/©2026「さとこはいつも」製作委員会/2026年9月18日より全国公開。

取引先の村本(オダギリジョー)と不倫中の沙都子(有村架純)。©2026「さとこはいつも」製作委員会
変わり始めた里子(石田ひかり)に夫の重明(筒井道隆)は戸惑う。©2026「さとこはいつも」製作委員会

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