日曜劇場『GIFT』(TBS系)で、車いすラグビーチームをサポートする女性記者を演じているのが有村架純だ。心にトラウマを抱えながらも、明るく健気にチームを支えていく姿は、これまで有村が演じてきた役柄の延長線上にあるようで、安心して見ることができる。

 気配りが行き届き、現場では「母のような存在」と共演者から讃えられる有村は、すでにキャリア16年の33歳になる。これまで出演作は映画とドラマを合わせて80作以上、そのうち30作近くが主演作だ。

 朝ドラ『ひよっこ』(2017年/NHK)では主演を務め、大河ドラマ『どうする家康』(2023年/NHK)ではヒロインを演じた。映画『花束みたいな恋をした』では、日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を受賞している。もはや日本を代表する女優のひとりと呼んでも差し支えないだろう。

ADVERTISEMENT

有村架純 ©文藝春秋

「自信がない」と繰り返してきた有村架純

「元気いっぱい」というより、おっとりとして柔らかく落ち着いた雰囲気が有村の特徴だ。しかし、彼女の発言を追っていくと、いつもどこか揺れ動いているように見える。5年前のインタビューでは、自身の演技について「ずっと不安」「何かふとした時に自分の小ささとか、技量の足りなさとかに日々直面する」と語っていた。

「お芝居について、胸を張って語れるようなものは何もないって、本当に本心でそう思っていて。だから私、自分のことを『私は女優です』ってまだ名乗れないんです」(マイナビウーマン 2021年10月20日)

 ギャルを演じた『映画 ビリギャル』(2015年)ではクランクイン前夜に「演じられる自信がない」とマネージャーに泣きながら電話をかけ、化粧品のイメージキャラクターに選ばれたときも肌に不安があって「自信がない」と正直に伝えたという。

 2026年のインタビューでも「今でも自分に自信は持っているとは言えない」と語っている(『AKANE MAGAZINE』2026年春号)。順風満帆にキャリアを積み重ねてきたように見える有村が、これほどまでに「自信がない」と繰り返すのはなぜだろうか。