AI活用によって、物件価格を300万円下げた横山祐太さん(38)。だが、真の戦いはここからだった。仲介会社から提示されたリフォーム見積書は予算を100万円超過。さらに届いた諸費用の請求書にも不自然な数字が並ぶ。
ふたたびChatGPTとGoogle Geminiを頼ると、なんとそこには「単価の水増し」と「二重計上の疑い」があった――。なお、本記事は横山さん個人の事例に基づくものです。(全2回の2回目)
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AIがくだした「水増し請求の疑い」
――リフォームの見積もりでも、AIが活躍したそうですね。
横山祐太さん(以下、横山) 仲介会社から「提携だから安心ですよ」と紹介されたリフォーム会社からの見積りに諸費用を合算した総額が、約620万円だったんです。予算を100万円オーバーしてました。
専門用語だらけの7ページにわたる見積書PDFをジェミニのチャットボックスにドラッグ&ドロップし、「あなたは住宅リフォーム業界に30年身を置く、百戦錬磨の現場監督です。この見積書を、施主の利益を守る立場から『辛口』で査定してください」とプロンプトを入力したら、5分で正体を見抜きました。
指摘されたのは、外壁塗装に使われる「ラジカル抑制塗料」の単価です。見積書には210平米で67万2000円、平米単価にすると約3200円と書かれていた。
でもこのエリアでの適正相場は、平米2200~2800円。差額にすると8万~21万円ほど水増しされていた計算になります。しかもこの塗料の期待耐用年数は12~15年。中途半端なグレードを割高な単価で売りつけることで、10年後に同じ額を払わせる確信犯的な「リピート設計」だったんです。
――ほかにも不自然な点が?
