こうした浮名を流しながら、岸は75年に夫のシャンピと離婚。その原因について、岸の知人はこう語る。

「離婚の原因は諸説ありますが、シャンピが秘書と不倫していたことが最大の原因だったようです」

 離婚後、岸は執筆活動に力を入れ始め、その頃出会ったのが当時毎日新聞の記者で7歳下の鳥越俊太郎氏(86)だった。その鳥越氏が当時を振り返る。

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「僕が岸さんと偶然出会ったのは82年、ドイツで開かれたシンポジウムでした。その後、彼女から手紙が来て『イランのことを教えてほしい』と。そうしたら、たまたま僕がテヘラン支局に駐在することとなり、現地で彼女を案内したんです」

 好奇心旺盛な岸はどんな場所でも行きたがり、ときには鳥越氏の支局兼自宅に顔を見せることもあった。

「話の流れで、僕が自分で食事を作っているという話をしたら『私も料理がうまいから、ボルシチを作ってあげるわ』と言って支局にやって来た。正直、味は覚えてないけど、美味しかったんだと思うよ」(同前)

 こうした親しい間柄が周囲に怪しまれ、2人の関係は“禁断愛”とも噂されていた。その真相は――。

「彼女はとてもサバサバしていて付き合いやすい人。僕のことを“俊ちゃん”と呼んで、弟みたいな感じでさ。彼女の母親がまだ生きていた頃、自宅にも何度か伺って食事をご馳走になったこともある」(同前)

「俊ちゃん、私の彼氏がね、あなたのことを気にしているから、もう来ないで」

 ところが、ある日鳥越氏が岸の自宅玄関で帰り支度をしていたところ、こう声をかけられたというのだ。

「俊ちゃん、私の彼氏がね、あなたのことを気にしているから、もう来ないで」

 鳥越氏が続ける。

「それ以来、一切会うのをやめました。きっとその時つき合っていた相手が嫉妬したんだろう」

 鳥越氏が岸とテレビで最後に共演したのは2008年のこと。当時、岸は76歳で、ひと回り近く年下の大手メーカー元役員A氏と交際関係にあった。そして13年、岸はその男性をモデルにした小説『わりなき恋』で、高齢者の性愛を赤裸々に描き話題をさらった。

鳥越氏には「もう来ないで」

 ある出版関係者が言う。

「A氏は背がスラッと高いビジネスマン。妻子もいますが、一言でいうとプレイボーイで、岸さんが夢中になるのも頷けます」

 そんなA氏は今なにを思うのか。自宅を訪ねたところ、親族がこう答えた。

「少し前から体調を崩し、今は老人ホームにいるので取材は受けられません」

 8月21日、横浜にある岸の自宅玄関前にはバラの花が手向けられていた。

「岸さんは、80歳を超えてもご自分でスーパーや駅前のお花屋さんに行かれていました。そういえば、年配の男性にエスコートされている姿も見かけたことがありますね」(近隣住民)

 数々の男性を翻弄してきた大女優は、最期まで魅惑に溢れていた。

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