「家の人が心を許してくれる」突撃する際の“独自ルール”とは?
――実際に食して、口に合わないものもありましたか。
ヨネスケ ありましたよ。でも、「まずい」とは言えないので、「なかなかですね」とうまくごまかしていました。食事は出たもの勝負だけど、家の中に入れてもらう際、自分たちのルールみたいなのがあって。
玄関ではディレクターが全員の靴を揃えて入る。家の中に仏壇や神棚があると、必ず手を合わせる。そうするとご先祖様をお参りしてくれたっていうんで、家の人が心を許してくれることが多いんです。
――ヨネスケさんが手にしていた大きなしゃもじは、欠かせないアイテムでしたね。
ヨネスケ あれ、最初は木で出来ていたんです。だから、重くて持っていると手が震えてくるんですよ。そうしたら発泡スチロールで作って来てくれて助かりました。
しゃもじは、海外ロケにも持っていったね。首長族のロケの時、川を越えないといけないんで、しゃもじをオール代わりに使って漕いでいたらポキンって折れちゃってね。流れていっちゃいました。
1時間以内に3軒回らないといけない理由
――ロケは、1日何軒も回るんですか。
ヨネスケ 1日、3軒回るんだけど、当時はだいたい15分ぐらいで食べ終わる家庭が多かったんです。長くて30分。だから、近所を3軒回るには1時間以内に回らないと食べ終わっちゃう。
団地とかならすぐに回れますけど、地方にも行くじゃないですか。漁師さんは、基本的に夕食時間が早くて午後5時ごろ。でも、農業の人たちは日没まで働いているので、午後7時とか8時になるんです。そういうことを理解していないと、食事が何もできていなかったり、逆に終わっていたりして録れないんですよ。
とにかく、地方は足で稼ぐ感じだったね。歩きながらいい匂いがしてきたら、これはどこで作っているんだろうって鼻をきかせたり、洗濯物でおしめが干してあると子どもがいるとか、ももひきだと年寄りがいるとか、そういうところを見ながら入っていたので、もう泥棒と変らないよね(笑)。

