「鍋の蓋を取ったら…」千葉県の勝浦で食べた印象的な晩ごはんの中身
――一番印象に残っている晩ごはんは何でしたか。
ヨネスケ 千葉県の勝浦に行った時のシーフードカレーだね。勝浦は漁師の街で、ある家に行くと「今日はカレーなんですけど、肉が入っていないのでダメです」って言われたんです。それでもいいじゃないですかと言って中に入れてもらい、鍋の蓋を取ったら伊勢エビやアワビ、ウニが入っている。こりゃすげぇなと驚きましたね。
でも、自給自足で生活している人からすると、肉ではなく、自分たちで獲ったものを入れて食べているのが恥ずかしいっていうんです。「何、言っているんですか。このシーフードカレーはすごく贅沢で、すごく高いですよ」って言いました。あれは、本当にうまかった!
◆
バラエティやお笑い系の番組は、時代の流れとともにコンプライアンスの意識が高まっている。ヨネスケさんの『突撃! 隣の晩ごはん』は、何が起こるか分からないドキドキ感があり、その一方で「安心して見られて、笑える」という長寿コーナーに欠かせない要素もあった。
当時SNSがあれば、突っ込みどころ満載で毎回バズっていただろう。それだけにヨネスケさんが訪れた家の人たちは、来てくれたことを忘れずに覚えている人が多いという。
◆
「あの時、うちに来てくれたんですよね」突撃した人が楽屋に訪ねてくることも
――当時、突撃した人たちとの交流は、今もあるのですか。
ヨネスケ 地方に講演や寄席で行くと、以前、突撃した人が楽屋に訪ねてくるんですよ。「あの時、うちに来てくれたんですよね」って。でも、6000軒のうちのひとつで、しかも15分ぐらいじゃないですか。だから覚えてない。
でも、知らないとは言えないですし、知らないふりもできないんで、「あの時は、どうも」って言うと、先方が「あの時、何食べていましたっけ?」って。そんなの俺だって覚えてねぇよって(苦笑)。だから、「いやー、おいしかったですね」ってうまくごまかしています(笑)。
――ヨネスケさんの突撃は、一般の人にはそれほど衝撃的だったんですね。
ヨネスケ 当時はね。今のテレビは、突撃と言っても全部、打ち合わせがあっての突撃だからね。24時間テレビでもやっていたけど、突撃しても何のリアクションもなく、「どうぞ」みたいな感じで、それは違うよなって。
本当に突撃したら奥さんや家の人は「えぇー」みたいな顔をするからね。これからは、俺のYouTube番組でやろうかなって思っている。普通の家には行けないけど、落語家で俺に文句言うやつはいないだろうから、落語家の家に突撃しようと考えているよ。
撮影=松本輝一/文藝春秋
記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。

