2/7ページ目
この記事を1ページ目から読む
大谷がすごいことに違いはない
しかし、「ただの天才」と野村が言うようにその「素質」に関しては手放しで賞賛する。
「大谷の素質がすごいことには違いない。DHで先発するくらいだから監督もその実力を認めている。この間なんて4番を打っていたし、クリーンアップを任されることも多くなった。まず打者としての第一関門は突破したと言っていい。そうなると次に怖いのはビーンボールだろうな。メジャーで最初の試練はそこだよ。
日本にまだ危険球退場の規定がなかった頃、外国人投手はあんまり打たれると平気で狙ってきた。スタンカ(ジョー・スタンカ。シカゴ・ホワイトソックス→南海ホークス→大洋ホエールズ)というピッチャーとバッテリーを組んでいた時にも、やっぱり打たれるとすぐに熱くなってバーンと打者の頭の近くに投げていた。打者のほうもそれを知っているから逃げ腰なんだけど、スタンカは絶対に当てないんだ。うまいんだよ。近いところに投げても当てたことがない。
大谷はまだ、あからさまなビーンボールは投げられていないようだけど、アメリカ人にかぎらず外国人は血の気が多いヤツがたくさんいるから、カーッとなると何をするかわからない。ましてや日本人に打たれたとなれば余計に腹が立つだろうし、そのあたりはちょっと心配だな」