奥様は元祖そばギャルだった

 食べ終わって質問が湧き出てきた。まず店名「よっちゃん」の由来である。

 質問するとすぐに奥様が教えてくれた。「料理がうまくていつも自分を可愛がってくれた祖母の名前を拝借した」そうである。「おいしい料理を提供できますように」との願いとのことだ。

奥様が作るつゆは想像を超えるうまさ

 続けて店を立ち上げた経緯を聞いてみたのだが、これがまた凄くユニーク。それはどうも奥様の生い立ちから今日までの歴史を知ると理解できる。

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 奥様は実は筋金入りの元祖そばギャルだったのである。生まれてからすごく偏食気味だった奥様。どうもそばうどんは好んで食べたので、2~3歳の時には立ち食いそば屋デビューしていたという。デビュー歴は40年以上。私と変わらないオタクぶりだ。取り分け用のお茶碗をもらってフォークでチュルチュル食べていたそうだ。大袈裟にいえば「離乳食はそば、うどん」。川崎駅東口にあった名もない小さな立ち食いそば屋がお気に入りだったという。

 中高生になっても駅そばが大好きで、ルーズソックスをはいて駅そばがあればいつも突撃して、「ここはうまい、あそこはたぬきがうまい」と記憶に留めていたそうだ。つまり元祖そばギャルである。

元祖そばギャルからそばジェンヌへ…そして一念発起

 そして、時を経て、奥様はいつしかそばジェンヌに成長。外食業界などの経験も積んだ。そして何よりも祖母の味を再現したかったという。

 一方、店主も立ち食いそばが大好きなサラリーマンだった。地元の貝塚にあった「高田うどん店」が好きだったとか。そんな矢先、店主は転勤などを機に早期退職。

 何やる? となった時、地元に貢献できること。それなら飲食店。それで飲食店なら何やる?となった時、そばジェンヌの奥様は即決「立ち食いそばやろう!」という具合に話が進んでいったという。

 店主は外食業界での経験がなかったことから、さっそく奥様の指導のもと猛勉強。天ぷら製作に没頭。独学で今の味を完成させたというから凄い。

自家製おにぎりは150円

 「よっちゃん」のコンセプトには

・地元に貢献できるよう地元の製麺所「株式会社松原製麺工場」に製麺を依頼
・できるだけワンコインで食べることができる店
・家族連れも入りやすい店
・カラダにいいものを提供
・とにかく地元の人達に還元したい

 という想いを込めた。そんなことを試行錯誤して2026年5月に店をオープンしたという次第だ。