家出を決意

林 基本は母が全部管理してました。19歳の時に、芸能関係の人とお付き合いしたことがあるんですけど、その人、結構年上で。母のことを相談したら「一緒に住もう。お母さんには僕が話をする」と言ってくれて。母と彼と3人でご飯に行ったんです。

 でも、その食事の席で母は「なんでそんな話をされないといけないんだ」とブチ切れて一人で帰っちゃって。その日は家に入れてもらえませんでした。それがきっかけで、その人とも別れちゃって。一人暮らしもダメ、恋人と住むのもダメで……。とりあえず「成人するまでは何とか耐えよう」と思って。成人したらできることも増えるから。

 映画の現場にも、泣きはらしたり、傷がある状態で入っちゃって、スタッフさんに「どうしたの?」と驚かれることもよくあって。本当に……自我もない状態でした。

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──逃げ出す気力もなくなってしまいますよね。

林 本当そうですね。どうでもいいやってなっちゃって……。あんまり自分のこと、大切にはしてなかったですよね。でも、20歳になったタイミングで、バイト先の飲食店で、ある男性に出会ったんです。その人は、出会った時から私のこと「精神的にやばいな」と見抜いていたらしいんです。

 それで「一緒に住もう」と言ってくれて。私も「今が逃げるタイミングだ」と。それで最低限の荷物をまとめて「家を出ます」と置手紙をして、家を出たんです。

──家を出られた時は、どういう気持ちでしたか。