「築島(つきしま)」という島を知っているだろうか。宮崎県串間市から200メートルほどの沖合に浮かぶ小さな島で、住んでいる人の数は実質4人だ(2026年10月時点)。
本土との間に定期船は通っていないため、築島に渡るためには自分で船を出すか、島民に頼んで迎えに来てもらうしかない。島内には商店や薬局がないのはもちろん、郵便物や宅配物も届かない。そのためか、地元・宮崎県の住民でも築島の存在を知る人はかなり限られている。
今回、そんな築島に1泊2日で滞在し、現地を取材した。人口4人の島で、人々はどのように暮らしているのだろうか。
人口わずか4人の島へ、レッツゴー!
筆者は島巡りが好きで、機会があれば国内外の島を訪ねている。次はどんな島を訪ねようかと考えていたとき、ある友人が「私のパートナーが、宮崎の築島という人口4人の島で、宿を立ち上げる計画を立てている」と教えてくれた。そのパートナーが、今回築島を案内してくれた築島宏樹さん(40歳)だ。
築島さんは、築島で生まれ、中学まで築島で育った。現在は宮崎市内の青島(宮崎市の沿岸にある、橋で陸地でつながっている小島のあるエリア)と築島を行き来する、二拠点生活を送っている。
友人を通じて築島さんに繋いでもらい、取材したい旨を伝えると、快くOKしてくれた。1泊2日で築島に滞在し、築島さんが開業準備中の民泊に泊まりながら島を取材させてもらった様子をレポートしていく。
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天気は晴れ。前日まで宮崎は大荒れの天気だったが、この日は運よく晴れ間に恵まれた。羽田空港から飛行機に乗り、宮崎ブーゲンビリア空港に到着。空港周辺を見渡しただけでも、関東ではあまり見かけない深い緑色の草木が生い茂っていた。早速「南国に来た」という実感が湧いてくる。
宮崎空港から築島に向かうには、まず島の対岸・舳港(へたこう)まで行く必要がある。築島が属する串間市のコミュニティバスがあるのだが、運行は水曜日と金曜日のみで、1日3便程度。週の半分ほどは島にいるという築島さんだが、自家用車を利用している人が多いため、港に停まっているのはあまり見かけることはないという。
築島に行く前に「必ずやらなくてはいけないこと」がある
さて、島に行く前には、必ずやっておかなければいけないことがある。
