2026年8月に、プレジデントオンラインで反響の大きかった人気記事ベスト3をお送りします。マネー部門の第2位は――。

▼第1位 そりゃお金に強い子が育つわ…遊園地でも博物館でもない、代々続く富裕層が休日に子供を連れていく場所
▼第2位 食費は1日600円台、趣味も友人もゼロ…「年金12万円+バイト5万円」で暮らす68歳独身男性の"老後資金の積立額"
▼第3位 水しか出していないのにガス代がかかっている…8割の人が誤解して使っている"水栓レバーの正しい位置"

老後の生活は、年金だけで成り立つのだろうか。ルポライターの増田明利さんによる『今日、年金暮らしになった』(彩図社)より、68歳になった今もアルバイトを続ける独身男性の暮らしの実情を紹介する――。(第1回)

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写真=iStock.com/FG Trade ※写真はイメージです - 写真=iStock.com/FG Trade

年金12万円だけではとても暮らせない

氏名:堀田恒夫(68歳)
現住所:神奈川県大和市
家族構成:単身、結婚歴なし
年金額:12万6000円
その他の収入:診療所の患者送迎ドライバー、月収5万3000円前後
住居形態:賃貸アパート
維持費:家賃4万7000円
健康状態:脂質異常症、肩関節周囲炎

今日は待望の年金支給日。昼イチで郵便局へ行き、振り込まれた2カ月の年金を全額引き出し、大通りの反対側にある信用金庫に直行。半分を来月用として預け入れた。振り込まれた金額は2カ月分で25万2000円、1カ月分は12万6000円だ。これで1カ月暮らすのは難しいので今もアルバイト的な仕事をしている。

「職を転々としていたし請負で自営業もやっていたこともある。安月給の上に国民年金だけだった期間が15年ぐらいあるんです。これじゃ年金をたくさんもらえるわけない。働かなきゃ破綻しちゃうよ」

堀田さんは76年に地元の工業高校を卒業して水産加工会社に就職。工場の作業職として勤めていたが、82年前半に会社が倒産。数カ月後に隣県の木材加工会社に転職、数年は安定した生活ができていたが、87年に円高不況の影響でまたも会社倒産に見舞われた。