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面構えが違っていた岩谷隧道
そして、ついに岩谷隧道が現れた。今までに見てきた多くの隧道とは、面構えが違っていた。
コルゲートと呼ばれる波形に加工された金属製のパイプですっぽりと覆われていたのだ。コルゲートパイプは、水路や電線等を埋設する際によく使われるものだが、公道の隧道に使われているのは珍しい。ちなみに波形になっているのは、強度を保つためだ。
隧道の坑口には高さ制限1.7mの道路標識が設置されており、その下には
“頭上ひくい”“道幅せまい”
という看板まで置かれている。とはいえ、円形のパイプの高さが1.7mということは、幅も1.7mあるということだ。軽自動車の車幅は1.48m以下と決められている。理論上、22cmの余裕がある計算だ。これだったら、今まで走ってきた平均台よりもむしろ広いかもしれない。
少し気持ちにゆとりができたところでコルゲートパイプに突入する。
思った通り、左右には若干の余裕がある。やれやれと思ったのも束の間、コルゲートパイプはすぐに消えてなくなり、ゴツゴツとした岩肌が剥き出しになった。




