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サイドミラーを畳んでも左右に数cmほどの余裕しかない
しかも、岩が左から上から大きく出っ張っている。直進すると出っ張りにぶつかるのでハンドルを切って避けるのだが、数十cmしか余裕がない。左右のサイドミラーと壁との空間を見ながら、慎重にハンドルを切る。
隧道の途中で左に分岐する小さな横穴が存在していたが、今は見ているような余裕はない。後で確認することにして、ひとまず通過する。
隧道の長さは60mほどだが、中間地点を過ぎたあたりで天井が高くなった。しかし、左右は相変わらず狭いままで、隧道の最も狭いところはサイドミラーを畳んでも左右に数cmほどの余裕しかなかった。
とても緊張感あふれる隧道ドライブになったが、なんとか無事に通過できた。車を降りて徒歩で引き返しつつ、じっくり観察することにした。
反対側の坑口は掘ったままの状態で、上部の竹林が崩れ落ちてきそうになっている。傍らには“土を取らないでください”と書かれた掛川市のバリケードが置かれていた。この場所の土を取られたら隧道が崩壊しかねないので、切実なお願いだ。
隧道の左右には、誰かがイタズラで彫ったのだろう、多くの顔が描かれている。
イタズラはやめてほしいし、場所が場所だけにちょっとホラーだ。






