冷たいようですが、ここでの線引きが重要です。本人が拒んでいても、生活が立ち行かなくなるまで待つ必要はありません。

 まず家族だけで地域包括支援センターなどに相談し、本人が何を嫌がっているのかを整理します。訪問による相談や短時間の利用など、受け入れやすい方法から試せないかを専門職と考えましょう。

 なお、認知症が疑われるなど、冷静な判断が難しい場合もあるでしょう。たとえば、認知症の方にデイサービスの利用を促す際に、「編み物のボランティアの先生」としてお誘いすると、スムーズに利用につながることもあります。

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『介護前夜の教科書』より(マンガ/すぎやまえみこ)

 介護の最終的な目標は、最後まで良好な親子関係を保つこと。話し合いの際、親に残酷な「現実」や「老い」を突きつけすぎないでください。制度の細かな説明も、かえって不安を煽り、親が心を閉ざしてしまうことがあります。

「穏やかで豊かな毎日を過ごしてほしいから、子どもとしてできることを考えているんだよ」。そんな丁寧なメッセージを伝え続けることが、頑なな心を溶かす鍵になるかもしれません。

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