「よくしてくれた人をがんで亡くしたんです」看護師を目指した“きっかけ”
――ちなみに、昔から看護師を目指していたんですか?
キャンディー 中学の時、お父さんみたいによくしてくれた人をがんで亡くしたんですけど、できる治療もなくなった時に、最後までそばでお世話をしていたのが看護師さんだったんです。
母には、「食いっぱぐれないために医者になれ」って言われてたんですけど、人の最期に寄り添えるのは医者じゃなくて看護師なんだなと思って、その時からずっと目指していました。
――骨頭が潰れるリスクもあるということですが、そもそも義足で歩くということ自体、難しいものですか。
キャンディー 最初は、義足をつけることができたらリハビリですぐ歩けるものだと思ってたんですけど、それは全然違いましたね。
切断した脚を納める部分をソケットというんですけど、ソケットを付ける前にライナーという靴下みたいなものを切断面に被せるんですが、ライナーを着けるだけでも不快で、5分も着けてられなかったですね。
「肘で歩いてるような痛みと衝撃がある」義足生活での苦労
――今日着けているライナーはシリコンですか。
キャンディー そうです。シリコン製です。最初は右手も動かせなかったので、ピタピタのライナーをきちんと装着するだけで40分かかって汗まみれになりました。で、着けても暑くて蒸れて気持ち悪いんです。
足の裏と違って、私の切断面はすぐ骨というか、ほとんど脂肪がないので、例えるなら肘で歩いてるような痛みと衝撃があるんですね。
――そうなると、体重をかけるのも怖くないですか。
キャンディー 最初はめちゃくちゃ怖かったですね。だから徐々に体重をかけていく練習をして、ソケットを調整することで痛みを軽減してもらいました。
ただ、そうすると骨の負担は減らせる代わりに、皮膚が引っ張られてしまうので褥瘡(じょくそう)ができてしまって、義足をつけているとそれが全然治らないですね。

