「これまでみたいに自由に乗れないんだ」というショックはあるけど…

――とはいえ、事故の記憶が蘇るような恐怖はないですか。

キャンディー 乗りたい気持ちが強すぎて、バイク自体が怖いみたいなことはまったくなくて。むしろ、今までは右に曲がるときに怖いなんてことはなかったのに、今は倒れそうなるから恐怖がすごいし、「これまでみたいに自由に乗れないんだ」っていうショックのほうが大きかったです。

 まあ、もしまた事故に遭ったら遭ったで、その道を選んだ自分が悪いので。歩いてたって事故に遭う時は遭うし、「バイク=悪」ではなくて、ドライバーがいかに良識を持って運転できるかどうかの問題だと思ってます。

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 もちろん、バイクを乗らない人より事故のリスクは大きいわけですけど、私の場合は主にサーキット場で乗っていますし、ジムカーナという競技はスピードが出ないので、大きい怪我をするとしても骨折くらいです。

 それに、自分がやりたいことを諦めて長生きするよりは、好きなことして短く生きる人生の方が私は幸せだと思うので、その価値観の違いかなと。

バイク競技「ジムカーナ」を楽しむキャンディーさん(本人のXより引用)

「結局、自分を守れるのは自分しかいない」「人生は楽しんだ方がいい」

――ちなみに、「負けず嫌いだね」って言われたりしますか。

キャンディー 今は言われませんが、小さい頃はよく母に言われましたね。

――事故からの立ち直り方がちょっと尋常じゃないレベルだなと。

キャンディー 自分でもそうだと思ってます(笑)。事故直後は、自分よりも家族を含めた周りの人のショックやダメージの方が大きかったと思います。

 でも、これから一生付き合っていかなければならないのは自分で。結局、自分を守れるのは自分しかいないと考えているんです。それに、人生は楽しんだ方がいいとも思って、頑張ってきました。

 

撮影=鈴木七絵/文藝春秋

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