家に持ち帰る芋の大きさが違って不公平だというクレーム
ところが、芋掘り体験にも保護者からのクレームがあるという。たとえば、子どもによって掘って家に持ち帰る芋の大きさが違って不公平だというクレームがあるらしい。不公平という発想はどうなのだろう。大切なのは芋掘りの経験であって、掘った芋の大きさが友だちと比べて大きいか小さいかではないはずである。
だが、困った先生から相談を受けた農家の人が、つぎからはそのような不公平が起こらないようにと、小さな芋を間引きし、できるだけ均一な大きさの芋を掘れるように配慮することさえあるようだ。
そうした見当違いのクレームにいちいち屈することはないと思うだろうが、「教育委員会に訴えるぞ」といった脅し文句を保護者だけでなく生徒までが口にする時代であり、そうしたクレームを過剰に恐れるため、貴重な体験教育をやめてしまう学校が出てくる。
モンスターペアレントと呼ばれる保護者のクレームには、さらに過激なものもあり、わが子と相性の悪い子を別のクラスにさせてほしいとか、発表会等でわが子が主役でないのはおかしいとか、運動会でわが子は足が速いのに足の速い子と一緒の組で走らされるから一番になれないのだとか、常識的に考えたらあり得ないようなクレームが寄せられる。
しかも、いくら説明してもわかってもらえず長時間拘束されたり、自宅にまで電話があり延々文句を言われたり、暴言を吐かれたり、土下座を要求されたりすることさえある。
そうした保護者の見当違いの被害者意識に基づくクレームへの対応に疲れ果てた教員たちも、被害者意識に苛まれ、心を病む者も少なくない。
