「内臓が飛び出る」希少疾患も続けて発症

――その数年後、さらに大きなご病気を経験されるんですよね。

伊織殿 2024年頃だったと思います。YouTube動画の撮影のために石川県の金沢に着いた途端、おへそに激痛が走って、立っていられなくなったんです。旅の撮影予定を全部キャンセルして帰り、病院に行くと、「尿膜管遺残」という珍しい病気だと聞かされました。

 今思えば、半年ほど前から妙な兆候はあったんですよ。トイレがやたら近くて、膀胱も痛かった。そのうち治まったので気にしていなかったんですが、今度はおへそに違和感や痛みが出てきて。それで金沢に行ったとき、急に耐えられないほど痛くなったんです。

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©佐藤亘/文藝春秋

 おへそから膿が出て、内臓のように見えるものが飛び出している状態が、ひと月以上続きました。ほとんど動けなくて、家では一日中デスクの椅子に座っていました。横になるより、その姿勢のほうがまだ楽だったんです。

 食事を取るためには動かないといけませんし、病院にも行かないといけない。普段なら10分もかからない距離を、1時間ほどかけて、一歩ずつ歩いたこともありました。

――病院に通うのも大変な状態だったんですね。診察を受けてから手術まで、どのように過ごしていたのでしょうか。

伊織殿 病院が休みの時は、自分で患部の処置をしなければならなくて。手術までの間はおへそに4センチほどの、布を巻いた棒のようなものが入っていたんです。それを自分で引き抜き、消毒してガーゼを当てるように言われました。あれは本当に、気を失いそうなくらい怖かったですね。

手術の一部始終は自身のYouTubeチャンネルでも配信している(引用元:「無事手術が終わり退院しました! #4」)

 手術後もしばらくは痛みが続きました。手術台の上で痛みにもがいていた記憶はあるのに、その後の2、3日間の記憶が抜けているんです。

 ベッドに拘束されていたんですが、後に看護師さんから痛みで暴れていたと聞きました。落ち着くまで2カ月ほどかかりましたが、今は痛みはありません。

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 数々の困難に直面してきた伊織殿だったが、現在は桜塚やっくんから受け継いだ「女装」と「トーク力」を活かして活動している。次の記事では、SNSでも度々話題になる別人のような女装姿と現在の活動に迫る。

次の記事に続く 「やっくんに『女装向きじゃない』と言われたけど」ガテン系男子→超美形ギャルに大変身…桜塚やっくんのバンドメンバー・伊織殿(40)が今も“女装”を続ける理由

記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。