――キリンカップで2試合ともフル出場したのは、鈴木彩艶と伊藤洋輝、瀬古歩夢の3人だけでした。

城 守備は選手が少ないし、怪我人も出たので仕方ない。でも、W杯の主力組を出して勝つというサッカーが今、必要なのかってことです。

 次のW杯のために、ここからスタートを切るんだということを考えないといけないのに、森保さんは、そこに向いていたのかなって思いますね。

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森保一監督 ©文藝春秋

森保監督の采配が「全体的にすごく中途半端だった」と感じた理由

――森保監督は、この4試合で何をしようとしたのでしょうか。

城 選手の見極めより目先の勝利を優先したんだと思います。ベネズエラ戦では、スタメンに若手や新しい選手を入れていましたが、終わってみれば主力が勢ぞろいしていた。エクアドル戦、ニュージーランド戦は主力がスタメンで、そこに谷村と中野が入っただけ。もともと森保さんは、新しい選手に出場機会を与えてこなかった。

 今回、多少は与えてはいたけど、プレー時間が少なくて、あれじゃ何もできない。選手は、徐々にモチベーションが落ちていったんじゃないかなと思いますね。

――ニュージーランド戦の4バックも唐突感がありました。

城 森保さんの次が大岩(剛)監督で4バックがメインなので、そこを気にしていた部分が多少あるのかなと思いますが、だったら最初からサイドバックをやれる菅原(由勢)とかを入れておくべきでしょう。

 鈴木(淳之介)も中野も純粋なサイドバックではないし、伊東もそう。サイドバックはそんなに簡単なものではないし、そういう選手がいないならあえて無理して4バックにする必要はない。

 目先の勝利を追うなら3バックのままの方が安定して戦えますし、チームの良さを出せると思うんです。選手の評価の基準となるようなプレー時間を与えることもなく、いきなり4バックにするとか、全体的にすごく中途半端だったと思います。