城彰二が「アジアカップの優勝は難しい」と厳しく指摘するワケ
――4試合、ただ勝って終わったという印象ですか。
城 そう見えますよね。アジアカップで優勝して花道を飾るみたいに考えていると思うけど、この4試合では、その後に大岩監督にどう引き継いでいくのかというプランを考えていなかったということでしょう。
例えば、アジア大会は3日の韓国戦で終わっていたので、大岩監督をベンチに入れることもできたはずです。次は大岩監督に決まっているので、アジアカップまで森保さんが指揮を執るからという理由でベンチに入れないのであれば、おかしな話ですよね。
アジアカップが開催していたとしても、時間が許すのだとしたら大岩監督をベンチに入れればいい。
そうすれば日本代表の選手とコミュニケーションが取れるし、引き継ぎもできる。次期監督が来れば選手のモチベーションも上がるでしょう。今のままだとアジアカップが終わるまでの時間がすごくもったいないと思います。
――12日間で4試合を戦って4戦全勝でした。この結果を受けて、現時点でアジアカップの優勝はどう見えていますか。
城 難しいと思います。アジアカップは過去の大会を振り返っても簡単じゃなかった。特に日本に対しては入念な対策を取り、ハードに戦う国が多い。簡単に勝てる試合はないと思うんです。
森保さんは、メンバーを固定しがちだけど、今回、それで負けたりしたら何の意味もない大会になってしまう。若手をどんどん起用してほしいですね。そこで活躍する選手が出てくると、仮に敗れても次に繋がるものが生まれるので、意味のある大会になると思うんです。
――森保さんは、優勝を目標にしています。
城 結果は大事ですが、主力と新戦力の融合を軸にすべきでしょう。厳しい試合を経験させないと若手は成長ができないですし、その後のW杯予選、W杯本大会のことを考えると、メンバーの入れ替えはやっていかないといけない。
今の主力は森保さんの固定起用の影響で完成度が高いけど、それ以外の選手が入ると難しくなるというツケが出ています。例えば、4年後は堂安が32歳になるわけで、今のままでいいわけがない。
――その前に、11月にはシンガポールでブラジル戦、パラグアイ戦があります。
城 ブラジル戦は、北中米W杯で敗れたリベンジとか、そんなテーマで戦わないでほしいですね。次のW杯では、新しい景色を見に行こうとしているわけじゃないですか。そのためには、今のチームに何かしらの変化と刺激を与えて行かないといけない。
それに、ブラジルという強豪国と戦うチャンスはそう滅多にない。何がなんでも勝たないといけないということではなく、新しい選手を入れてチャレンジしてみる。ブラジル戦を含め、そういう2試合にしてほしいと思いますね。
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