まだやれる

 私は「大丈夫だから」と繰り返した。答えになっていないことはわかっていた。

 部屋には重苦しい静寂が流れた。

写真はイメージ(写真:gimayuzuru/イメージマート)

 悔しさと屈辱感はある一方、変なやる気が湧いてもいた。自分はまだやれる。

ADVERTISEMENT

 実際、新規開拓だけは誰にも負けない自信があった。絶対に成果を出して、ここから半年で脱出してやる。そんな決意をしていた。

次の記事に続く 「一緒に暮らすのはもう無理」頭の中が真っ白に⋯【お金でも、夜の営みでもない】左遷直後の証券マンが「妻から離婚を切り出された」理由