凄まじい肺活量で離れたところからリコーダーを吹く

 同じドナーから臓器移植を受けた5人の超能力はそれぞれの臓器にちなむもので、カン監督は「もし超能力が得られたら、こんなことがしたい」という想像を膨らませながら作り上げていったという。

 作家志望のチソン(アン・ジェホン)は肺の移植によって、凄まじい肺活量を得る。強風を生み出せる武器だが、離れたところからリコーダーを吹いてみたり、骨付きチキンを口に入れて一瞬で骨を吐き出したり、超能力の無駄遣いで観客を喜ばせる。その数々の奇抜な発想とそれを実現する演出力に感嘆させられた。が、カン監督は「すっとぼけたようなユーモアの表現はアン・ジェホンさんだからできたこと」と俳優を褒めたたえた。

チソン(後列左)はすさまじい肺活量を得た 映画『ハイファイブ!』

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 ちなみにカン監督に映画に出てくる超能力の中でどれが一番ほしいか聞いたところ、肝臓移植を受けたヤクソン(キム・ヒウォン)の「回復能力」だそうだ。手を当てると病気や怪我が治るという超能力だ。「だんだん健康が気になる歳なので」と、これまた現実的な答えだった。

回復能力を得たヤクソン(左) 映画『ハイファイブ!』