収入を増やすにはどうすればいいか。『裏OLはうまいこと夢をかなえる最強の働き方である』(プレジデント社)を書いた中谷美奈子さんは「人生を賭けて大きく稼ごうとするのではなく、まず会社以外の選択肢をつくることが大切だ」という――。

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副業で大事なのは「いくら稼げるか」だけじゃない

私が主宰するセルフブランディング講座の生徒さんに、小さな子どもを育てながら動画編集の副業を始めた女性がいました。始めた理由は、生活費を増やしたいことと、将来につながる技術を身につけたいこと。仕事そのものは嫌いではなく、やりがいも感じていたそうです。

しかし、現実は過酷でした。昼間の仕事と家事を終え、子どもを寝かしつけてからパソコンを開く。納期に追われ、作業が終わるのは深夜です。慢性的な睡眠不足で、いつ会っても疲れ切っていました。それでも「せっかく始めたのだから」とやめられずにいたのです。

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そこで私は、「実際の作業時間で計算すると、時給はいくらになりますか」と尋ねました。答えは1000円未満。さらに、家族のために始めた仕事が、子どもと過ごす時間まで奪っていることにも気づき、彼女はその副業を手放しました。

もちろん、副業そのものが悪いわけではありません。問題は、空いている時間を売れば安心が買える、と思い込むことです。とくに40代は、仕事に加えて家事や育児、親のことまで背負いやすい時期です。収入が少し増えても、体力と時間を使い切れば、続けられなくなる不安が増えてしまいます。「いくら稼げるか」だけでなく、「その働き方の先に何が残るか」を考える必要があります。

40代・未経験の転職は「ほぼ全滅」

40代前半で、長く勤めた医療業界を離れ、人材教育の仕事に挑戦しようとした友人がいます。「私には、別の可能性があるかもしれない」。そう考え、思い切って未経験の業界へ応募しました。ところが、結果はほぼ全滅。採用する側から見れば、彼女は「未経験で、実績のない40代」だったのです。