20代大卒者の受講が増加 弁護士や会計士、IT技術者も
――どんな人が受講していますか。
福江 以前は、第二の人生としてすし職人を目指したり、海外移住の手段として考えたりする中高年が中心でした。
しかし、新型コロナ禍以降は20代の大卒者が増えています。
土曜か日曜に週1回、1年間通う週末のコースには、IT企業の社員や弁護士、会計士など、年収1000万円前後のホワイトカラーの受講生が多くいます。受講料はコースによって多少の差があり、100万~150万円ほどです。本業を続けながら、すし職人の道も探りたいという人もいれば、本業での顧客とのコミュニケーションに生かしたいという人もいます。
特に25年夏ごろから、AI普及への不安を口にする受講生が増えました。仕事でAIやロボットを扱う20代のプログラマーやシステムエンジニア(SE)が、「AIのせいで失業するかもしれない」という危機感を抱いて入学するケースが目立ちます。
現在の仕事をすぐに辞めるのではなく、週末に学んで、上達したら友人の集まりやホームパーティーですしを握って振る舞う。そんな感じで趣味や副業から小さく始めて適性を確かめています。
自分の手を動かす、すし職人の仕事はAIとは対極にあります。今の20代なら同世代の競争相手はまだ少ない。海外のすし業界では、日本人であること自体が強みになるため、日本の若者にとってはブルーオーシャンです。20代には特にお勧めしたいキャリアです。25歳からでも全く遅くありません。
