事故で病院に行ったら骨盤に巨大な腫瘍が…
――のぶパンツさんは、骨盤に巨大な腫瘍ができたこともあったそうですね。
のぶパンツ 22、23歳のころなんで、双極性障害になる前の話なんですけど、出勤中に車で交通事故を起こしてしまって。車と接触して、結構派手に飛ばされて。救急車で運ばれて、全身のレントゲンを撮ったら、事故とは関係ないところに、骨盤の中にでっかい腫瘍が見つかったんですよ。
本来は女性の卵巣とか、そういう部位にできるような珍しい腫瘍が、なぜか僕の骨盤にできていたらしくて。しかも大きさが9センチもあって、執刀した先生に後から聞いたら、金槌で叩かないと割れないぐらいの硬さだったって言われました。
たえちゃん 病院から「事故の怪我は打撲ぐらいで大したことないんですけど、それよりも大変なものが見つかったので、すぐ来てください」って連絡が来て。何事かと思いました。慌てて病院に向かったら、すごくでかい腫瘍があるみたいな話になって。
のぶパンツ 開腹ではなくて、腹腔鏡での手術になったんですけど、お腹にいくつか穴を開けて、そこからカメラや器具を入れて腫瘍を砕いて取り出すっていう。本来2、3時間で終わる予定の手術が、腫瘍が硬すぎて全然砕けなくて、結局11時間もかかってしまいました。でも、先生たちが粘ってくれて、なんとかうまくいって、今はすっかりなくなっています。事故がなかったら、腫瘍が見つからずになにか起きていたかもしれないので。不幸中の幸いでした。
――周りの臓器には何も問題なかったのでしょうか。
のぶパンツ その手術の際に、腫瘍がいろんな臓器と癒着していて、生殖器がダメになる可能性が高いって言われてたんですよ。手術を受けたのが3人目の子供ができてからだったんですけど、説明を受けて「もうこれ以上は授かることもないだろう」と覚悟してたんです。実際に術後は機能しなくなったんですけど、ある日気がついたら回復してて。病院で検査してもらったら、医者も「ありえない」ってビックリしてて。「医学的に説明がつかない」って言ってましたね。
――それが4人目以降のお子さんにつながるわけですね。まさに奇跡です。
のぶパンツ 本当にそう思います。妊娠の回数で言うと、実はもっと多くて。残念ながらうまくいかなかったこともあったんですけど、もし全部うまくいってたら8人ぐらいいたかもしれないですね。
たえちゃん 流産が2回あったので。でも、今いてくれる子たちが、私たちにとっての宝物です。
「自分の個性を逆に武器にしてみろよ」と背中を押されてSNSを開始
――そうした状態のなかでSNSでの発信を始めるまでには、どんな経緯があったのでしょうか。
のぶパンツ 僕がずっと家に引きこもってた時期に、ヒップホップグループ「BUDDHA BRAND」のDJマスターキーさんがライブ配信をされていて、それをよく見てたんです。そこからコメントを通じてお付き合いが始まって、個人的にも連絡を取らせてもらうぐらい仲良くさせてもらうようになったんですよ。
僕が自分の病気のことや身長のコンプレックスを相談したら、マスターキーさんが「自分の個性を逆に武器にしてみろよ。ネガティブな部分をポジティブに変えて活動してみたら、世界が変わるかもしれないぜ」って、すごく力強く背中を押してくれたんです。それが僕にとって大きな転機になりました。「じゃあ、何かやるなら一人じゃなくて家族でやりたいな」と思って、SNSを始めました。
