ジョニー・デップが、11月13日に世界同時公開される「クリスマス・キャロル 3人のゴーストたち」で約8年ぶりにハリウッドの大手スタジオ作品に復帰する。
「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズを始めトップスターとして活躍していた彼が長い雌伏の時を余儀なくされた大きな原因が、彼をDV加害者として告発した元妻、アンバー・ハードとの泥沼の法廷闘争だった。しかし、裁判が進むにつれジョニー側こそがDV被害を受けていたことが明らかになっていく。
猿渡由紀著「ジョニー・デップの戦い」より、そのあまりに凄惨な元妻からの暴力について、一部を抜粋して転載する。
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マルコム・コノリーが邸宅に到着したのは、午前11時半から正午過ぎにかけてのことだった。ジョニーは、セキュリティチームのリーダーであるジェリー・ジャッジに何があったか連絡し、ジェリーはただちにジョニーをその場から連れ出すため、マルコムを向かわせたのだ。
運転している間、マルコムは「あと20分で着きます」「あと10分です」などとこまめに連絡し、少しでもジョニーを安心させようとした。
やがて邸宅に到着し、重厚な木製のドアを開けると、ジョニーとアンバーは激しく言い争っていた。
ジョニーはげっそりとし、右頬には火傷の跡があった。アンバーは、ジョニーの右手の指が切断された後も、灰皿から煙草の吸い殻を拾って彼に押し付けるという信じがたい行為に及んでいたのだ。
「早く行きましょう。さあ、急いで!」
マルコムが強い口調で促し、ジョニーを外に連れ出すと、背後からアンバーが追いかけてきた。
「あんたはいつもそう! 逃げるのよ。自分の男たちと。腰抜け! そいつらと逃げなさいよ!」
そんな彼女を振り切り、マルコムは、ジョニーを車の後部座席に押し込んだ。そこへキッパー医師と看護師のデビーも到着した。
