その壮大な「NCTユニバース」の中でYUTAの所属している「NCT 127」は韓国を拠点としたコアユニットとして位置づけられていた。なお、127は韓国の首都ソウルの経度を表している。K-POPの総本山のような事務所の中で、注力ユニットの一員として選ばれたYUTA。さらに特筆すべきは彼が「SM初の日本人メンバー」だったということだ。
テレビで見た東方神起に人生を変えられた“サッカー少年”
YUTAの夢はサッカー選手だったという。幼稚園から16歳までサッカーに打ち込み、プロを目指していた。そんな中、本気でボールを追いかけていたサッカー少年の進路を変えてしまう存在が現れる。日本でのK-POP人気の立役者、東方神起だった。
テレビで彼らのステージを観て衝撃を受けたYUTAは、2012年、地元・大阪で開かれたSMのグローバルオーディションに参加する。SMは東方神起をはじめ、BoAや少女時代といった、錚々たるアーティストを輩出してきた事務所だ。YUTAは、歌もダンスもほとんど未経験だった中で、まさかの合格を果たす。
「帰ってこない覚悟で行ってこい」
「SM初の日本人練習生」として16歳で単身、韓国へ。父親からは「帰ってこない覚悟で行ってこい」と送り出されたそうだ。2013年にはSM Rookies(公開練習生)として紹介され、約4年の練習生期間を経て、2016年7月7日、NCT 127のメンバーとしてデビューした。
今でこそRIIZEのSHOTAROや、NCT WISHにも4名の日本人男性が所属しているが、2016年にYUTAがデビューするまで、SM所属の日本人アイドルは不在。K-POPシーン全体を見ても、2015年にデビューしたTWICEのミナ、サナ、モモなど日本人女性メンバーがようやく頭角を現し始めた時期であり、日本人男性はかなり珍しい存在であった。




