現在イベントMCなどで活躍する藤原倫己(元A'st1のTOMO)、韓国に帰化した元M.I.Bのカンナム(日本名:滑川康男)、元CROSS GENEのTAKUYAなど、わずかに前例はある。

 しかし最大手の事務所が総力を挙げてデビューさせた、世界規模のボーイズグループの一員として、グローバルな成功を収めたという点では、YUTAが先頭を切ったと言えるのではないだろうか。(もちろん、そのベースにはパイオニアたちの苦労や功績があったという前提だ)

YUTAのラジオに東方神起のチャンミンがゲスト出演したことも(「NCT 127 ユウタのYUTA at Home」2021年4月放送回、interfmのX〔@InterFM897〕より)

「日本人であること」を売りにすることはなく…

 言ってみれば、K-POPにおける「王道」の事務所からデビューを果たした初の日本人アーティストであるYUTAだが、彼はそれまでの先輩アーティストたちとは少し色が違う、独特の存在として光っていた。

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グループ名「NCT 127」は、グループの拠点である韓国・ソウルの経度「127(東経127度)」を示しており、「ソウルを皮切りに、世界に向かって活動・発信する」という思いが込められている。現在はメンバーのドヨンとジョンウが兵役のため、5人で活動中(NCT 127のX〔@NCTsmtown_127〕より)

 当時、多くの人が抱いていた「K-POPアイドルとはこういうもの」という画一的なイメージをそのまま当てはめられない、強い個性を放っていたのだ。それは単に「事務所初の日本人メンバーだったから」ではないだろう。デビュー時から「日本人であること」を売りにすることはなく、それでもなお際立っていたからだ。(つづく)

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