「文藝春秋」11月号の大特集「昭和百年 美しき日本人50」。その中から、政治・経済の分野で傑出した実績を残した人々に迫る記事を紹介します。[全9記事]

石橋湛山 国民にすら媚びない

石破茂(元内閣総理大臣)
石橋内閣は過去3番目の短命政権でしたが、私は偶然にも、その在任中に生まれました。体調を崩した湛山に代わって岸信介が施政方針演説をした、まさにその日でした。保阪正康さんは湛山を「最短の在任、最大の業績」と評しておられます。… 

伊東正義 「うん」と言えば総理になれた男

泉宣道(元日経新聞専務執行役員)
「日本の政治家にはいろいろお会いしているが、あなたとの面会が一番多い。私たちは本当に心を打ち明けられる友人です」1988年4月19日、北京の人民大会堂。中国の最高実力者、鄧小平共産党中央軍事委員会主席は竹下登首相の特使として… 

岡田啓介 終戦工作に奔走した“テロ生存者”

早坂隆(ノンフィクション作家)
海軍大臣を経て内閣総理大臣を務めた岡田啓介は、現在の一般的な知名度は高くないかもしれないが、戦前戦中の日本の「舵取り」を大きく担った人物の一人である。首相就任前の昭和5年、ロンドン海軍軍縮会議時には軍事参議官として… 

古島一雄 蓬頭垢面のフィクサー

堀川惠子(ジャーナリスト)
政治史から昭和百年を眺めれば、政党政治は長い戦争を挟み、崩壊から再生のV字を描く。その一部始終に立ち会い、裏方で時代を動かしたひとりが古島一雄だ。黒子に徹した人生ゆえ、初耳という読者も多いだろう。戦前は犬養毅の懐刀にして、戦後は… 

斎藤隆夫 名演説の裏にあった猛練習

村瀬信一(元文科省教科書調査官)
斎藤は、兵庫県出石郡室埴村字中村(現在の豊岡市出石町の南部)に6人兄弟の末っ子として生まれた。生家は村の中で3番目の身代という小地主であったが、末っ子の彼の将来は他家への養子ぐらいが相場であったろう。農作業を嫌い、何とか別の道で… 

島田叡 死を覚悟して沖縄知事に

佐古忠彦(TBS報道局・映画監督)
島田叡氏は1945年1月に沖縄県知事として赴任し、6月26日に消息を絶ちました。その最期がどのようなものだったのか、現在に至るまで分かっていません。私は2013年に放送されたドラマの取材班に加わり、島田氏を深く知ることになりました。… 

川村隆 経団連より東電を選んだラストマン

西山圭太
私は経産官僚として、2014年から18年まで東電に出向していました。最初の3年は数土文夫会長にお仕えし、17年からは川村会長とご一緒しました。川村さんとのご縁は13年に始まりました。その時、経産省で通称「稼ぐ力研究会」を起ち上げ… 

坂根正弘 下請けを犠牲にせず共に

杉本りうこ(ジャーナリスト)
道徳があってこそ商いは永続するという「道徳経済合一説」を唱えたのは、日本資本主義の父・渋沢栄一だった。21世紀の日本において、渋沢翁さながらに倫理と算盤を調和させた経営者といえば、コマツの坂根正弘氏ではないだろうか。… 

土光敏夫 個人は質素に、社会は豊かに

出町譲(高岡市長)
1920年に東京石川島造船所に入社した土光は、エンジニアとして技術畑を歩み、50年に石川島重工業の社長に就任します。しかし当時、会社は深刻な経営難に陥っていました。ここで土光は、播磨造船所との合併を決断。石川島播磨重工業(現・IHI)を… 

文藝春秋

この記事の全文は「文藝春秋PLUS」で購読できます
石橋湛山 国民にすら媚びない

出典元

文藝春秋

【文藝春秋 目次】昭和百年 美しき日本人50/特集 睡眠は最高の健康投資だ/田中眞紀子 高市早苗に問う

2026年11月号

2026年10月9日 発売

1350円(税込)

Amazonで購入する 目次を見る