自然な英文にするには、ChatGPTを活用
もう一つ補足すると、仕事の場面で英語を使うさい、伝えたいメッセージを無理やり自分の頭で英作文して考えていると、ネイティブが絶対に言わないような不自然な言い回しになっていることがよくある。そんなとき自然な英文にするには、ChatGPTを使うとよい。
例えば、「次のチャットメッセージを自然な英語にしてください」とお願いする。
Python Worker が functions を読み込んで登録して、メタデータを生成して、ホスト側に送る挙動を理解したいのでコードポインターをいただけませんか?
これを私が作文するとこうなる。
Could you give me some code pointers that shows:
* Read the functions and register the metadata
* Send the metadata from the worker to the host.
I’d like to understand the behavior.
だがChatGPT はこうスマートに訳してくれる。
Could you point me to the code that shows how the Python Worker loads and registers functions, generates the metadata, and sends it to the host?
もうすべてが違う。これぞ自然な英語だ。日本語で言っていたことが削除されている部分は、ネイティブにとって不要な情報ということ。日本語のわかりやすいと英語のわかりやすいは、根本的に違う。
「聞いたことのあるリアルな英語」ではなく、日本人の頭で「つくった」英作文で表現してばかりいると、どうしても自分の下手な英語によって汚染されてくる。
だから最近は、仕事上のメッセージはまず日本語で書いて、ChatGPT か、センシティブな情報の場合はOpenAI Service や、Microsoft 365 Copilot に訳してもらった自然な英語を使うようにしている。時間があったら、その自然なものを音読する。
語学の上達が速い人の共通点=「曖昧さへの耐性」
ちなみに、私の趣味はブルースだが、ブルースマンの人と交流するときも、AIなら彼らが使うような表現で「自然なフレーズ」を選んでくれることもできて楽しい。AIがつくってくれるネイティブの英語でイマージョン学習していると、仕事上のやりとりも自然なフレーズになってくるのを日々実感している。
語学習得は根気強さが求められる。
語学の上達が速い人の共通点として、「曖昧さへの耐性」があると言われている。ちょっとわからない単語や聞き取れないものがあっても、その環境の中に身を浸すことを楽しめる力だ。いちいち不安にならずにコミュニケーションをエンジョイする。
語学の練習に膨大な時間を使ってきたにもかかわらず、しゃべりの練習をしなかったがために気後れして現地のコミュニティに入っていけない日本人を見ていると、本当にもったいないと思う。
AIも活用した様々な語学学習アプリが進化していて、一昔前に比べてずいぶん効率的に勉強しやすくなった。ここで紹介した方法は、各段階でどんな力をつけることを狙ったものなのか理解すれば、やり方や使用するツールは各人が好きなものを選べばよいだろう。
どんな分野のスキルも本気で習得したかったら、コグニティブロード(認知的な負荷の高い道)を通る必要があるけれど、学びの時間を楽しんでほしいと思う。