昭和34年(1959年)創刊の総合週刊誌「週刊文春」の紹介サイトです。最新号やバックナンバーから、いくつか記事を掲載していきます。各号の目次や定期購読のご案内も掲載しています。

気軽に楽しめる首都圏の温泉。千葉・房総半島の絶景に癒される

千葉県「洲の崎温泉・鴨川温泉」――山崎まゆみの二泊三日の温泉三昧

2018/10/19

鉄板でじゅうじゅうと焼かれる大きなアワビ

私の行程表

 翌日はチェックアウト後、館山駅から内房線に乗る。地図を眺めながらガタゴトとローカル線の音を楽しんでいると、40分ほどで太海駅に到着。無人改札を出ると、正面に太い幹のソテツの木が迎えてくれた。青々とした葉が元気よく高い空に向かって広がる。

 送迎車に来てもらい、今宵の宿、房総鴨川温泉「是空」に入る。2014年にリニューアルしたばかりの断崖に建つモダンな宿で、どこにいても海に手が届きそうなロケーション。すぐにお風呂へ。宿泊棟の横に貸切風呂専用の建物があり、中に3つのお風呂がある。波音だけが聞こえてきて、湿気を含む潮風を身体で感じる。

 夕食はアワビの踊り焼きが出された。熱々の鉄板にのせきれない程の大きなアワビがじゅうじゅうと焼かれる。アワビは激しく身をくねらせる。フォークを入れると弾力はあるが柔らかい。シメは、千葉の郷土料理のまご茶漬け。アジなどの光物を包丁でたたいたなめろうをご飯にのせ、出汁をかけていただいた。

 ちなみに千葉には93もの温泉地があり、館山と鴨川にはそれぞれ15軒ほどの個性的な温泉宿がある。都心からの移動時間が短い分、土地の風を感じる時間的な余裕があるのが嬉しい。

 なお、千葉の旅館とホテルが作る組合では、ご高齢の方や身体の不自由な方を積極的にサポートする宿を「ちばのハート♡フルな宿」と名付けて紹介しているので参考にしたい。

海を一望できる房総鴨川温泉「是空」の貸切露天風呂。

この記事の写真(3枚)

ツイッターをフォローして最新記事をいち早く読もう

オール讀物をフォロー