苦労ばかりの貧乏生活とはいえ、美意識を忘れない妻(予定)、そして本人も意識せずに振りまく官能性。いや、これでは忠も気が気ではなかっただろう。その千代が、数年後に忠を置いて東京へ飛び出すことになるのだが、それはまた別の話である。

ともあれ、ドラマの珠は、蓮と鰻をどう食べるのか。1週間の鰻は無理にしても、蓮の三食はやってほしい。

昼間 たかし(ひるま・たかし)
ルポライター
1975年岡山県生まれ。岡山県立金川高等学校・立正大学文学部史学科卒業。東京大学大学院情報学環教育部修了。知られざる文化や市井の人々の姿を描くため各地を旅しながら取材を続けている。著書に『コミックばかり読まないで』(イースト・プレス)『おもしろ県民論 岡山はすごいんじゃ!』(マイクロマガジン社)などがある。
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