「彼氏の浮気」をきっかけに夜の世界へ飛び込んだ元量販店員。しかし彼女が直面したのは、顧客からのハラスメントや店舗運営のトラブルといった、夜職ならではの労働環境の過酷さだった。

 元量販店員から都内屈指の激戦区・池袋のキャバ嬢へと転身した女性のキャリアから、商売のリアルな労働環境とキャリア意識の変化を読み解く。ライターの花田庚彦氏による新刊『池袋 裏の歩き方』(彩図社)より一部抜粋してお届けする。(全2回の1回目)

小町あいるさん近影(写真提供:不死鳥)

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 都内のキャバクラ街と言えば、歌舞伎町、六本木、銀座あたりを挙げる人も多いだろう。

 しかし、池袋もまた、通が好む穴場のキャバクラ街として、一部の好事家から人気を集める街である。

「正確な軒数はわかりませんが、少なくとも20軒以上はあるはずです。昨今の流れで、ガールズバーとコンセプトカフェなどが多くなっていますが、それでも十分に元気ですね。また、高級というほどの価格帯ではない店が多いのにもかかわらず、嬢のレベルが高いのも特徴。穴場と呼ばれるのも納得だと思います」(風俗誌ライター)

 そんな穴場である池袋で働く嬢は、どのような経歴を辿り、この街に辿りついたのか。働き手から見て、池袋のキャバクラにはどのような特徴があるのか。今回はさまざまな人の仲介を経て、ショーキャバクラの名店として知られる『不死鳥』の人気嬢、小町あいるさんから話を聞くことができた。