スキンヘッド姿をあえて公開した理由

――食事を摂ることはできて。

希良梨 抗がん剤治療をしていると食事が摂れなくなる方も多いですが、私の場合はむしろストレスでずっと食べていました。抗がん剤治療中に16キロ太ったんです。

 動けないから体力も落ち、体力がないからさらに歩けなくなって、むくんでいる上にどんどん太ってしまい。髪の毛もまつ毛も抜け落ちるし、副作用のすべてが嫌で仕方なかったです。

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――まつ毛まで抜けてしまうんですね。

希良梨 マツエクとかメイクが唯一の趣味だったので、まつ毛まで脱毛したのは本当にショックでした。あとは、抗がん剤の副作用で歯も何本か抜けました。

 つらすぎて、「もう死んでもいいや」と、ほとんど生きることを諦めていましたね。

――そんな中で、闘病中もSNSで発信をして、スキンヘッド姿などを発信されていましたよね。

抗がん剤で一度抜けた髪が生えかけの姿も公開

希良梨 「抗がん剤治療するとこうなるよ」という、記録として残していました。

 でも、病気をしているからといって病院のパジャマを絶対着なきゃいけないわけでもないし、自分の好きなTシャツ着て、体調が許せば自分の好きなメイクして、リップしてもいいわけで。

 つらくて仕方なかったけど、ありのままを発信することで闘病中の人とかに少しでも役立てばいいな、という思いもありました。

――当初から予定されていた6クールの抗がん剤治療を完走されたということですが、その時の思いは?

希良梨 もう「やったー!」ですよね。信じられない気持ちで、病院が愛おしくなっちゃって(笑)。こんなに苦しい治療を乗り越えられたんだと、大泣きしましたね。

 でもやっぱり今でも、病院はトラウマになっています。

入院中もメイクは欠かさず

――建物を見るだけでつらい記憶が蘇るというか。

希良梨 そうそう。定期検診で通わなくちゃいけないんですけど、病院に行く数日前からナーバスになって、車椅子を押してもらって検査に臨む日もありました。

 MRIやCTの検査も苦手で、いつも倒れてます(笑)。造影剤を入れた後、身体が燃えるような感じになるのが一番苦手なんですけど、経過観察の結果は良好で、今のところ再発も転移もありません。子宮まで残してもらえて、“生かされた命”だと思っています。