5歳でデビューした「2代目なっちゃん」
この発言は、ひとり芝居の稽古中、公演を主催するシス・カンパニーのYouTubeチャンネル(SISチャンネル)で公開された対談のなかで三浦が漏らしたものだ。対談の相手が彼女と親しい先輩俳優の八嶋智人だったからという気安さもあったのかもしれない。八嶋とはいまから24年前、三浦が5歳のときに、サントリーの清涼飲料水「なっちゃん」のCMで親子(母親役はPUFFYの吉村由美)の役で共演していた。
三浦はこのとき演じた“2代目なっちゃん”(ちなみに初代は田中麗奈)の役に、オーディションで約3000人のなかから選ばれ、デビューした。彼女は当時、地元・北海道のダンススクールに通っており、オーディションにはスクールの友達のお母さんがみんなをまとめて連れて行ってくれたという。
このとき三浦は「歌が得意です」とプロフィールに書いていた。ただ、母親の記憶によれば、審査で歌うよう言われたものの、彼女は「嫌です」と結局歌わないで帰ってきたらしい。本人は、《生意気だったのが良かったのかも(笑)》と振り返っている(『悲劇喜劇』2026年3月号)。
ドラマデビューも…芸能活動を辞めようと考えた時期
「なっちゃん」を皮切りに複数社のCMに出演したほか、『天才柳沢教授の生活』(フジテレビ系、2002年)でドラマデビューも果たした。ただ、三浦は北海道に住んでおり、東京の芸能事務所に所属していたわけでもないので、小学校入学を挟んで約4年はほとんど芸能活動はしていない。そこへ小学3年の頃、とある事務所から誘われて芸能活動を再開。小学校卒業後には上京した。
しかし、華やかで、かつ熾烈な競争を強いられる芸能界に、三浦はどうも違和感があった。芝居は続けたかったものの、人前に立つことが心底楽しめるタイプではなかったため、しだいに疲れてしまい、高校進学のタイミングで芸能活動を辞めようかとも考えたという。ちょうどデビューから10年が経とうとしていた。
ドラマ『鈴木先生』(テレビ東京系、2011年)に出演したのはそんな時期だった。彼女によれば同作は《じっくり3カ月リハーサルするという、ものを作っている感覚がしっかり味わえる現場》であり、しかも、主人公・鈴木先生(長谷川博己)が担任するクラスの生徒役で、自分のほかに土屋太鳳、松岡茉優、北村匠海ら《同世代の子たちがたくさんいる中で、私もちゃんと役者をやっていくという意識を持つきっかけになった》という(『キネマ旬報』2022年12月下旬号)。
