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ユニクロはいつまで下請け工場の労働者の「訴え」を門前払いするのか

このままではアパレルの世界潮流から落ちこぼれる

2018/10/16

ユニクロは“共犯”

 CCCがジャバ・ガーミンドの運動を支援する理由を、労働者と一緒に来日した楊政賢氏は、こう説明する。

「ユニクロとジャバ・ガーミンドのケースは、国際的なアパレル産業における悪い商慣行の典型例です。ユニクロからの受注後、工場は組合活動などの団体交渉協約を無視して、組合活動を妨害したり、不当解雇したりしています。その間、ユニクロは、工場を監査する立場にあったことを考えると、ユニクロも工場の不当労働行為において“共犯”と言えます。CCCのジャバ・ガーミンドへの支援の背景には、ユニクロのような無責任な労働慣行をなくすためのモデルケースとしたいという思いがあります。当初、ユニクロの反応は鈍いものでしたが、我々が来日して関係省庁に陳情に行ったり、ユニクロの銀座店や新宿のビックロなどでデモを行ったりすることで、少しずつユニクロ側からの反応が表れ始めています」

「ユニクロ支払え!」の横断幕を持つジャバ・ガーミンドの労働者 ©今井明

 ユニクロは、労働者が来日の間、直接会うことには応じなかったが、今年の12月、ジャカルタで話し合いを持つと約束した。しかし、この問題で最終的な決定権を持つ同社の柳井正社長は、労働者やCCCのメンバーと面談することを避け続けている。こうした委託工場に関わる金銭の問題を解決できるのは柳井社長ただ一人である。

 今や世界各国の工場に衣料品の生産を委託するユニクロをめぐる下請け工場の問題は、今後も起こる可能性が大いにある。そうした時に、委託工場の問題とは関わり合いがない、とするこれまでのユニクロの姿勢は、果たしてどこまで通用するのだろうか。

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